よこ · @yo_k_o
25th Sep 2010 from Twitlonger
双花・・・？3 #saiuncafess 「ああ、そうだな。今日は何人か美味しかったとか、また来ますって言ってくれた。うれしいな、そう言われるのは。また頑張ろうって気になる」
今までは人に関わるのは苦手だったが・・・そう絳攸はつぶやいたと思うと、脱いだはずのギャルソンの制服をもう一度着はじめた。
「また、今日もするのかい？」
「ああ、楊修先生はまだ残っていたから」
白いピンタックのウィングカラーシャツに黒いパンツ、同じ黒のカマーベスト、最後にソムリエエプロンをしめると絳攸はまた明日な、と声をかけて出ていった。
灯りを最小限に落としたフロアで絳攸が食器を美しく置く練習をしている。
厨房の出口、フロアが見えるその場所で楸瑛は楊修に教えを請う絳攸を見ていた。
楽しそうではないし、また楊修に注意されたのだろう。しゅんと肩を落とす絳攸と楊修に甘い雰囲気はない。ただ、美しく立ち振る舞うための特訓。
それでも、楸瑛は面白くなかった。絳攸の隣は自分のものだったのに。
そう思っていると、厨房に楊修が戻って来た。楸瑛を見つけると一瞬だけ驚いた顔をして、
「絳攸、少し出てきます。一人で出来ますね？」
そう声をかけると厨房から出て、裏口に向かった。