武盾一郎 · @Take_J
15th Nov 2010 from Twitlonger
『ベーシックインカムをめぐる本当に困難なこと/関曠野』(現代思想:特集ベーシックインカムより)
この銀行と国家の危機は文明の終末に行き着くのかもしれない。
だが人々は法定通貨が死に物々交換が日常になる世界の到来を静かに受容するであろうか。
その前に危機の中で生き抜こうとするさまざまな試行錯誤が始まるに違いない。
それは秩序を打倒する革命ではなく可能な秩序を実験し検証する模索である。
銀行と国家の二重の危機に直面した人々は、新しい通貨秩序を生みだすような社会契約を模索するだろう。
そして銀行マネーにとって代わるこの秩序は信用の社会化とBIという社会信用論の要素を必然的に含んでいることだろう。
社会信用論に対応する政治体制という問いが人々の模索と実験に委ねられて解決されることこそ、真のデモクラシーの発現である。
だから我々は危機の中でもしっかりと目を開き根気よく学び続けなければならない。