朝日新聞(11月19日)論説面「世論調査は悪者か」。お前に言われたくないという感じだが、埼玉大学の松本正生教授が正しいことを言っているので引用する。

「世論とは何か。私は社会の『建前』だと思っています」

「率直に言って、いまの世論調査は酷使されすぎています。大きな出来事があるたびに調査が行われ、政治家が結果に一喜一憂、右往左往している。世論調査が政治家をいじめる道具として使われているかのようです」

「日本の世論調査は、メディア各社が社会的信用を背景にになってきました。面接法に加え選挙予測とセットで手法を磨いたため、世論をある程度的確に捉えてきました。ところが、今は頻々と実施される緊急世論調査の結果が、その後の政局をつくっている。」

「私が『世論調査民主主義』と警告する、この傾向が顕著になったのは小泉政権以降です。」

「『ネット言論』もマッチポンプ的なメディアの世論調査への反発が背景にある。世論調査という『公共財』の品質確保のため、調査の頻度を抑えるなどの自制が必要でしょう」

その他、この特集では枝野前幹事長(笑)が、「菅内閣への世論の支持は一貫してそれほど高くないというのが私の考えです」と、「世論調査」を今更になって否定するような「敗戦の弁」を述べていますね。

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