Roy Rang · @siva0cipher
7th Mar 2011 from Twitlonger
ＧＤＰ逆転で対中国ＯＤＡ削減へ 外相、見直し指示
2011/03/02 02:02 【共同通信】
前原誠司外相は中国向けの政府開発援助（ＯＤＡ）を大幅削減する方向で見直すよう外務省に指示した。複数の政府関係者が１日明らかにした。国内総生産（ＧＤＰ）で日中が逆転したことを踏まえた措置。中国向けＯＤＡのうち円借款による新規の有償資金協力は自民党政権時代に終了しており、現在も続いている無償資金協力と技術協力を縮小する。６月ごろをめどに具体的な見直し案を策定する考えだ。
日中のＧＤＰ逆転で「対中供与は途上国援助を目的としたＯＤＡの趣旨に合致しなくなった」（政府筋）と判断した。中国漁船衝突事件で世論が硬化したことも考慮したとみられる。ただ「中国国民の対日感情改善、日本企業進出に向けた環境整備に役立っており、打ち切りは対中外交にマイナス」（外務省筋）との慎重論もあり、曲折が予想される。
現在実施中の対中ＯＤＡプロジェクトは環境保全や省エネ分野での人材育成などが対象。実績は２００９年度で無償資金協力が１３億円、技術協力が３３億円となっている。
見直し案は（１）新規ＯＤＡは原則行わない（２）どうしても必要と判断した新規計画はＯＤＡ以外の予算に組み込む―を柱に据える方向。実施中のプロジェクトについては中国との約束に基づき、定められた終了期限まで履行する。