Saisyoh

Y.Shimizu · @Saisyoh

17th Mar 2011 from Twitlonger

ニュースの深層、17日出演の広瀬隆氏の発言要約。多少意訳あり。

原子燃料は止めても熱を出す。1週間も経つから相当の熱量が溜まっている。やるべき事は最初から電源復活で冷却水の回復をはかる事だった。最初から手段を間違えていた。日立と東芝の実際に作った技術者を動員すべきだった。築40年という事はこれを設計した技術者は現役を引退しているが、彼らの意見も聞くべきではないか。

保安院や政治家などはアホでド素人。枝野など傲慢に大丈夫を繰返した挙げ句がこれだ。スリーマイル時のあちらの為政者との違いは顕著である。素人にしてもあまりにひどい。

原子炉は極めて複雑で周りは配管のジャングルである。テレビで安全を言うだけの御用学者はそんな現場を知らない。そんな偉そうな事を言うなら現場に行くべきだ。

複雑な原子炉周囲に水や海水をまいたのだから、電気が通じても順調に機器が稼働する保証はない。また現在明らかに危機状態なのは4基であり、それの電気系統が全部ちゃんと稼働するとは思えない。1基が放射能をバラまけば同じ。

放射性物質が大量に噴出したら、それは天気にもよるが日本全国を覆う位にバラまかれる事は充分に有りうる。そうなったら水が汚染され、日本人全員が被爆する。

放射線報道もいい加減だ。第三原発で観測された400ミリシーベルトとは通常の350万倍である。発表値は1時間あたりのものだが、通常生活レベルと報じられる数値は年あたりであってそれだけで8760倍話が違ってくる。ましてやCTだのレントゲンだのの値と言うのは「瞬間値」であって、比べる事が論外。

放射線の問題ではなく、重要なのは放射性物質(放射能)の量である。体内に入った放射性物質は細胞にぴたりとくっつくから、距離の自乗に反比例するのだから数兆倍強く作用する事になる。

原子炉から東京は遠いから原子炉からの「放射線」は来ないと見て良い。ただし、放射性物質は来る。体内に入ればずっと放射線を出す。これを測るには継続的に空中の物質を調べていなくてはだめだが、東京近郊にはまっとうな測定装置はなく、時々出かけて行って測定した結果を云々しても何も意味はない。

原発から3キロ半離れた所で1000ミリシーベルト/hを越えたという測定値もあり、既に放射性物質は福島県全域に広がっていると思って良い。NHKの科学部解説者なる者が「ただちに健康に影響はない」などと平然と言ってたが、体内被曝は文字通り直ちにガン化は起きない。何年もしてから起きるのである。欧米のマスコミでは考えられないくらい、日本のテレビ(注:地上波だと思う)は無能である。

太平洋周辺の大地震のデータを比べているが、太平洋プレート周辺で色々と大地震が起きており、それらの事から見て駿河湾あたりに大きいのが起こるのはまず間違いないと思う。

テレビに出て来る地震学者は今度の地震とその後の静岡地震は無関係と言うが、ああいう御用学者の言う事はウソである。地震予知連絡会など何一つ成果を出していない。正しい事を言っている学者は石橋克彦氏だけである。氏は関東大震災の含めて大地震の発生周期を73年と言っている。だからもう起きてていい筈だが、遅れている分だけエネルギーが溜まってる筈。浜岡原発は予想される震源の上にあり、非常に危険である。

原発推進者は原発が無いと停電すると言うがウソである。これまでの統計上、日本の年間電力消費量は原発以外(つまり火力と水力)で充分に支えられる値しか示していない。首都圏の計画停電はこれから見て明らかにおかしいが、多分、地震の影響で火力に問題が起きたから(燃料補給か何か)ではあるまいか。

海外では原子力政策の見直しが始まっている。日本はどうなるかだが、それは国民の総意が決める。ところが、テレビを見ているとまともな事をしゃべる解説者が一人も出て来ない。15年くらい前までは、全部とは言わないが少しは正しい事を言うのがいたものだが、今は皆無であり、ここに非常に危機感を覚える。私の知る原子炉設計者は口を揃えて原子炉は危ないと言っている。

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