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Ryojin Sasaki · @ryojin_s

16th Apr 2011 from Twitlonger

原子力安全委員会に意見を出してみました。



http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm






2011年3月11日に起きた東日本大震災を受けて、歴史的に見れば地震・津波が頻発する日本の海岸付近に、コストをかけすぎずに安全な原子力発電所を建設することが難しいのではないか、と考えます。そこで、津波被害を受けた地域に大規模な太陽光発電地帯「ソーラーベルト」を建設することを提案いたします。

【原子力発電推進からの転換】
福島第一原発の事故が発生し、原子力発電のイメージが「クリーン」から「ダーティー」に変わってしまったことで、少なくとも東日本では、原子力を推進すること自体が難しくなります。今後、CO2などを低減する「クリーン」なエネルギーを超えた、人間や動植物に害(を与える可能性)のない「セキュア」なエネルギーが求められていくことになるでしょう。

【ソーラーベルト構想】
一方、津波被害を受けた地域では図らずも大きな空白エリアが生まれています。岩手県大船渡では、明治三陸津波の後、高所移転した地域が今回の津波の被害を免れています。何千億円も投入して防波堤をつくり海抜の低い場所に住むよりは、高所移転する方がコストをかけずに安全性が確保できると言えるでしょう。高所移転により空き地となる場所に、太陽光パネルを並べ、新たな発電エリアとしてはどうでしょうか。場所を提供していただいた土地の所有者には、電力会社から土地のレンタル費用だけでなく電力の売り上げ(の一部)が支払われる仕組みとし、被害を受けた方々が直接的に潤うシステムとします。

【沿岸部へのアクセスについて】
どうしても海の近くに建物が必要な場合は、地域内で「ソーラーベルト」に影響をおよぼしにくい北側に「耐波」建築物をつくることを提案します。また、移転先となる区域があまりに高所であったり沿岸部まで距離がある場合は、高所から沿岸部へかけてゴンドラ(住人用)、トロッコ(貨物用)などを建設してはどうでしょうか。

【農業について】
農業について、津波被害を受けた地域ではしばらく塩害が発生すると考えられますが、そうした問題から復帰した際は、「ソーラーベルト」とのエリア干渉が予想されます。そこで、太陽光パネルを屋上に設置した「ソーラーハウス」での農作物栽培を提案します。「ソーラーハウス」上の太陽光パネルが、平地に設置した太陽光パネルの発電を阻害しないよう、北側に行くほど「ソーラーハウス」が高くなっていく仕組みとし、同じエリアで農作物の栽培と発電の両方を可能にします。屋上ではなく北側のハウス内側に太陽光パネルを設置することや、必要に応じて太陽光パネルを収納できる可動式パネルを検討してもいいかもしれません。

【漁業について】
沿岸部で漁業の拠点となる「シーサイド・コア」の建設を提案します。これは地域の北側につくられる「耐波」建築で、下部は魚市場として使用し、上部は灯台として使用します。灯台の明かりについては太陽光ではなく、夜間発電が可能な風力・潮力などにより稼動させてはいかがでしょうか。

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