HAYASHI Yoshio · @twryossy
20th Dec 2011 from Twitlonger
☆乱吟歌仙「鈍色に」の巻/五句目候補
発句 鈍色に街を染めけり冬の雨 松翠 三冬
脇 日記帳買ふ猫の居る店 宗海 仲冬
第三 ハーブティー今朝のレシピは癒やしにて 風牙 雑
四 リュートの調べ耳にやさしく 摩衆 雑
五 秋/月
1)禁解けて漁火沖に月冴える コッコ 三秋
2)青い月カラオケ連の待ちきれず コッコ 〃
3)月昇る山端の小屋に灯ともる コッコ 〃
4)ソネットに吟遊詩人の詠みし月 星羅 〃
5)月の出に歩哨静まる王の城 星羅 〃
【吟味】
1)前句への付心がうまく読み取れません。
2)前句と同じ音楽で応じたものですが、付味がいま一つ。
3)「昇る」「ともる」の動詞の重なりと「山端」と「の」を省いた表現が気になります。
4)月を詩の素材として観念的に詠んでいるところに少々物足りなさを覚えます。
5)リュートの調べが王城と調和して転じの効いたよい味を出しています。「月の出に」の表現をいささか改めたい印象が残ります。
【治定】
印象的な星羅句5の上五に「月出でて」と動きを加えて一息に句末まで続く形に改めて頂戴いたします。
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ツィッター乱吟歌仙「鈍色に」の巻 宗海捌
起首 2011.12.11
発句 鈍色に街を染めけり冬の雨 松翠 三冬
脇 日記帳買ふ猫の居る店 宗海 仲冬
第三 ハーブティー今朝のレシピは癒やしにて 風牙 雑
四 リュートの調べ耳にやさしく 摩衆 雑
五 月出でて歩哨静まる王の城 星羅 三秋/月
折端 秋
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☆乱吟歌仙「鈍色に」の巻/折端の条件
1)秋を続けます。初仲晩の秋三期および三秋いずれの季語も使えます。
2)表六句に嫌う「神祇・釈教・恋・無常・固有名」などの強い印象を与える句材の制約はここまで続きます。
3)飲食・時分・器財・音曲・肢体の詞が差合います。
4)発句から五句目までに用いられた同字・同語は使えません。
5)その他
※一度採句された方は間に二句を隔てた後に出句することとします。
※私あてのDMに「鈍色06/候補句/俳号」を記してお送りください。できるだけ複数句をご吟案ください(DMには相互フォローが必要なので、まだその状態にない方はその旨を #jrenku のタグを付けてお知らせ下さい)。
※締切は12月24日午前5時とします。