HiroNicoK

Nico · @HiroNicoK

9th Mar 2012 from Twitlonger

<小沢裁判の本質は法に背いたか否かを争う問題ではない。国民の代表である政治家を司法権力が抹殺することを認めるのかどうかが最大の争点である>

【小沢裁判の本質】

マスコミが大騒ぎしてきた小沢裁判で争われているのは土地取引の期日がズレているということ、たったそれだけである。しかも期ズレは会計上は何の問題もない。それが政治資金規正法において虚偽記載になるかどうかというだけ。こんなものは修正申告で済むレベルの話だ。
この裁判の本質は、法に背いたかどうかの問題ではなく、明らかに政治案件(魔女狩り裁判)である。こんなどうでもいい事柄で司法権力が国民の代表である立法府の政治家の政治活動を妨害し、政治生命を断つことが出来るのかどうかという点が事実上の争点なのだ。

有罪か無罪か、裁判そのものを棄却するのか、極めて政治的なものとなるのではないか。しかも消費税増税問題を主とした政局がからむ時期である。

当初小沢を嵌めようとしたのは時の自民党政権とマスコミ・官僚からなる画策者集団であっただろうということはネット言論で指摘され続けてきた。自民党は政権交代を恐れ、官僚・マスコミは新自由主義で肥え太った既得権益支配層を解体する小沢革命を恐れ、利害が一致したのだろう。検察を動員した大掛かりな捜査がされるも検察は起訴できず。しかし正体不明の検察審査会を利用して強引に起訴。

陰謀に加わった連中は検審を最初から利用して起訴することを考えていた可能性がある。それは検審審査員の選定がイカサマ操作が出来るソフトを使ってなされたこと、第1回と第2回の審査員の平均年齢が一致するという統計学的にありえないものであったことから推察される。

この陰謀の画策者たちはメンバーが交代しているように思われる。画策はあっても、中心部分はカラの構造なのであろう。自民党は政権の座を追われたが、マスコミ・官僚は鳩山政権への激しい攻撃を続け、普天間問題で鳩山政権を崩壊に追い込むことができた。総理の座を手にした菅は民主党マニフェストを反故にすることで旧体制と手を結んだ。それがマニフェストとは180度異なる菅・野田と続くTPP・消費税増税の新自由主義路線である。

小沢を嵌めた画策者の集団にこの段階で民主党の裏切り者が深く関与したのではないかとネット言論では言われ続けてきたことだ。よく挙がる名前は仙谷・江田・千葉らである。

つまり画策者のメンバーが中心はカラの構造を維持しつつ交代しているわけだ。民主党代表選挙の当日に検審による小沢起訴が決められたのは象徴的と言わざるをえない。その日民主党代表に再選された菅は顔面蒼白であった。

しかし石川氏の取調べ録音によって検察の調書は捏造であることが発覚。事件そのものの国策捜査性を強く浮かび上がらせた。小沢氏公判では起訴側の証拠の大部分が却下され、この頃からマスコミは態度を変え始めた。画策者集団から体よく逃げようとしているのであろう。検察としてもこれ以上関与すれば組織の解体につながりかねない。

画策者たちが逃げ出す中、最後にババを引くのは裁判所であるのだが、どういった判断が示されるのであろうか。冒頭に書いたようにこれは極めて政治的な案件であると思う。

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