『IYC実行委 24日から学習交流会 初回はTPP問題』|日本農業新聞4月17日

 2012国際協同組合年(IYC)全国実行委員会は16日、今月から「IYC学習交流会」という取り組みを始めると発表した。構成団体の関心テーマについて学識者の講演と各団体の見解を説明し合い、学習と団体間の理解促進を図ろうという試みだ。1回目は24日に「環太平洋連携協定(TPP)と私たちのくらし」をテーマに開く。以後、当面は7月まで毎月開催する。

 IYC全国実行委員会は、JAや漁協、生協などの各協同組合をはじめ、特定非営利活動法人(NPO法人)などの非営利・協同の団体や協同組合に期待を寄せる個人など、幅広く結集して、一昨年8月に発足した。経済評論家の内橋克人氏を代表に、100人以上の有識者が実行委員となっている。

 こうした各構成団体の関心テーマを互いに学び、相互理解を図るため、学習交流会を開くことにした。「IYCの活動として、当面来年3月まで開催を続ける」(JA全中)としている。

 第1回学習交流会は24日午後2時から、東京・大手町のJAビルで開く。TPPのメリット、デメリットなどについて各協同組合の見解に触れ、幅広い国民的な議論を行い、理解を深める。毎日新聞社経済部の行友弥編集委員が「TPP~その隠れた本質と行方を探る」と題して基調講演する。その後、各団体のTPPに対する考え方を説明し、質疑応答する。

 第2回学習交流会は5月15日、同じくJAビルで「韓国の協同組合基本法に学ぶ」をテーマに開く。韓国の漢陽大学教授の金鐘杰氏が基調講演する。

 いずれも参加費無料。問い合わせはJA全中国際協力室、(電)03(6665)6003。

Reply · Report Post