『がん保険参入見送り 米国の業界に配慮か 日本郵政』|日本農業新聞5月10日

 日本郵政グループが、がん保険への新規参入を先送りする方向で検討していることが9日、明らかになった。TPP交渉参加問題をめぐり、日本国内で高いシェアを持つ米国の保険業界が強く反発していることに配慮したとみられる。
 
 米保険業界は日本のTPP交渉参加をめぐり、政府の経営への関与が残る同グループが業務を拡大すれば、公正な競争にならないと主張。政府内でも、米国の反発を念頭に「わざわざけんかを売るようなことをする必要はない」とがん保険参入を慎重に検討するよう求める声が出ている。
 
 同グループは従来、がん保険は市場の伸びが見込めるとして、取り扱い開始に向けた準備を進めていた。ただ、日本でシェアの70%を握る米アメリカンファミリー生命保険(アフラック)の競争力が強いため、新規参入しても事業を拡大するのは難しいとの判断に傾きつつあることも先送りの背景にある。
 
※引用者注1:最後段の「米アメリカンファミリー生命保険(アフラック)の競争力が強い」の部分は歴史的経緯を踏まえていない記事だと言わざるを得ない。記者の見識を疑う。詳細は⇒ http://nyantomah.blog101.fc2.com/blog-entry-37.html 携帯版⇒ http://nyantomah.blog101.fc2.com/?mode=m&no=37 の当記事についてのコメントを参照。

注2:@HEAT2009さんの9日のつぶやきに以下のものがある。

日本郵政のかんぽががん保険に当面参入しない方針を決め、TPPで米国に配慮したと朝日。これは政府等TPP推進派にとって朗報。日本郵政への圧力の有無はどうか。郵政グループの新規事業進出に実質的な許認可権限を持つのは郵政民営化委員会。昨日、読売最高顧問ら5人が委員に任命されたばかり。
posted at 13:34:14

ここに出てくる「昨日、読売最高顧問ら5人が委員に任命されたばかり」は8日付の郵政民営化委員会のpdfを参照されたい⇒ http://www.yuseimineika.go.jp/iinkai/meibo.pdf

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