『全国に2万7796葉 JAグループ静岡』|日本農業新聞5月15日

 【静岡】JAグループ静岡は14日、環太平洋連携協定(TPP)の問題点を記したはがき2万7796枚を全国に発送した。JAや中央会・連合会の役職員約9000人が友人・知人に宛てた。はがきには、食品の安全性に対する悪影響や医療格差の拡大、雇用の悪化など、日本がTPPに参加した場合の問題点を印刷。また役職員がメッセージをつづった。
 
 メッセージには「家族の命を預かる主婦として食の安全を脅かすTPPには断固反対」「生産者がいなくなって国は豊かになるのでしょうか」など、それぞれの思いを込めた。同日は、JA中央会の職員が県内のはがきをまとめて静岡市内の郵便局に持ち込んだ。
 
 ”はがき作戦”を受けて中央会の夏目善宇会長は「TPPは国民の生活を大きく脅かす。交渉参加は断じて許されない」との方針をあらためて強調。杉山克明専務は「はがきを受け取った3万人近くがTPPについて深く考え、身近な問題と感じるようになってほしい」と狙いを話す。
 
 同JAグループは県知事らへの要請とともに、県民学習会や街頭宣伝、地元紙への意見広告、統一広報といった交渉参加阻止に向けた幅広い情報発信に力を入れてきた。

Reply · Report Post