『反TPPの輪を広げる 自ら考え行動を 新会長インタビュー』|日本農業新聞5月24日(一部引用)

 JA全青協は23日の通常総会で、新会長に遠藤友彦さん(37)を選任した。遠藤会長は日本農業新聞のインタビューに対し、青年部員一人一人が自分で考え、行動することが組織力の向上につながると提起。環太平洋連携協定(TPP)に断固反対する姿勢をあらためて強調した。各地でのポリシーブック(政策集)の作成・活用を活動の柱に据えた。

 ―――TPPの交渉参加にどう反対していきますか。

 これまでも抗議の座り込みなど、精力的な活動ができた。今後は、いかに発信力を高められるかだと思う。国民や消費者に理解を広めたい。ホームページや交流サイト(SNS)最大手フェイスブックなどのメディアをうまく活用しながら、いろいろな人たちと対話し、反対の輪を広げたい。これからの1年は農業界にとって勝負の年だ。TPPがヤマ場を迎える。何としても阻止しなければならない。

 今年は挑戦の年でもある。政府の「人・農地プラン(地域農業マスタープラン)」、JAグループの「地域営農ビジョン」の作成・実践が始まる。プランやビジョンの作成に、青年部として貢献していきたい。

 家族や地元の盟友が支えてくれている。それに応えられるよう、今やれることを精いっぱい頑張りたい。

〈プロフィル〉 えんどう・ともひこ

 1974年生まれ。専業農家で、営農品目は水稲、畑作、施設園芸。福島県農業協同組合青年連盟委員長、全青協副会長などを歴任。

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