『市民の風圧、首相も感じて』|日本農業新聞5月28日

 22日に東京都内で開かれたTPPに関する市民と政府の意見交換会には、政府の政務三役として内閣府の大串博志政務官がただ一人参加した。
 
 意見交換会のプログラムは3部構成で、大串政務官が登場したのは最後の会場参加者や有識者との対話。会場からは政府の情報開示不足などを厳しく詰問する意見が相次ぎ、たじたじとなる場面もあったが、大串政務官個人を責める声は特になかった。他の政務三役が参加を見送った中、大串政務官だけが出席を快く引き受けたことを知っていたからだ。
 
 市民団体は6月9日に大阪で2回目の意見交換会を行う予定で、名古屋での開催も検討し始めた。東京での激しい論戦を伝え聞いた、TPP交渉参加に慎重な民主党のある国会議員は「野田佳彦首相も次回以降参加し、TPPに大きな懸念や不安を抱く大勢の市民の風圧を肌で感じてもらいたいものだ」とぽつり。

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