『外交面でも「大戦略」 玄葉外相が講演』|日本農業新聞5月29日

 玄葉光一郎外相は28日、東京都内で講演し、TPPについて「経済だけではなくて、外交安全保障の面でも大戦略だ」と述べ、交渉参加に意欲を示した。交渉参加の意義としては、アジア太平洋地域のルール作りを、日米両国が中心になって行うことなどを挙げた。
 
 また、TPP交渉参加国との協議を進めることで、TPP交渉に参加していない中国などを刺激し、日中韓3カ国の自由貿易協定(FTA)といったアジア地域の経済連携の枠組みでも、より多くの品目の関税撤廃を目指す考えを強調した。
 
 日本が締結してきた経済連携協定(EPA)についても「(協定締結国である)ベトナムに乗用車を輸出するのに85%の関税が掛かる。これをFTAというのか」と述べ、さらなる自由化が必要との認識を示した。

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