『保護主義抑止確認めざす きょうからAPEC貿易相会合』|日本農業新聞6月4日(時事通信6月3日)

 【カザン(ロシア)時事】アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易担当相会合が4、5両日、ロシア中部のカザンで開かれる。日本は会合で、関税引き上げなどで自国産業を守る保護貿易主義の抑止が必要と強調し、議長声明で確認することを目指す。欧州債務危機の拡大が懸念される状況を受け、「世界経済の先行き不透明感を背景に、保護主義的な動きが強まりかねない」(通商筋)と警戒しているためだ。

 日本からは枝野幸男経済産業相らが出席する。
 
 APECは昨年11月の閣僚・首脳会議で、保護主義的措置について①新たな措置の実施を2015年末まで控える②導入済みの措置を是正する③世界貿易機関(WTO)のルールと整合的な措置でも導入を自制する―ことで合意した。

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