東日本大震災:福島第1原発事故 おいしくて安全、いわきの魚PR−−新橋駅前SL広場 /東京
毎日新聞 2013年12月18日

 東京電力福島第1原発事故の影響を受け、今年10月に試験操業を再開した福島県いわき市沖の魚の安全性をPRする「復興支援感謝! いわきの魚祭り」が17日、港区新橋のJR新橋駅前SL広場であった。

 いわき市と地元漁業関係者が企画し、同市が舞台の映画「フラガール」に出演したお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんも参加。水揚げされたメヒカリの空揚げなど計600人分が無料配布され、「いわきの魚」のおいしさと安全性をPRした。

 福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長(59)が、試験操業の現状を報告。沖合40キロ、水深150メートル以上で週1回行い、メヒカリやケガニ、ミズダコなど25種類について放射性物質のモニタリング検査をしているが、いずれも基準値を大幅に下回っているという。

 販路拡大を目指す同市は先月、築地市場で安全性についての説明会を実施しており、野崎会長は「食べて安心な物を首都圏に提供することができて初めて、福島県の漁業が再構築できる」と来場者に訴えた。

 会場ではメヒカリの空揚げとサンマのつみれ汁が振る舞われ、実家がいわき市という埼玉県蕨市の主婦、小野美優(みひろ)さん(36)は「懐かしい味。首都圏でも早くいわきの魚が食べられるようになってほしい」と話していた。【戸上文恵】

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