【PC遠隔操作事件】の第12回公判傍聴メモを読んでの感想


【PC遠隔操作事件】「なぜこのような事件を起こしたか自分でも分からない」
(第12回公判傍聴メモ)-江川 紹子
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140711-00037279/
を読んでの感想です。
興味深く読みました。
長くなったのでTwitLongerに書きました。

普通、犯罪や事件はコトが終わってから我々は知ることになるわけですが、この事件はコトの最中や途中からマスコミやネットで経緯を見ることができた珍しい事件です。なので、公判での片山被告の些細なひと言ひと言にも合点がいき、興味深さが他の事件とは比較にならないくらい違うものでした。
遠隔操作事件として広く報じられている間に、多くの人が疑問に思っていたことが、この江川さんの公判傍聴メモをみると氷解するものがあります。また、あらたな疑問が湧きあがることも。

片山被告の証言をみていると、いつもは匿名性の陰に隠れているネットお宅の実態がうかがい知れます。
2ちゃんねるで暴れている人はこういう人で、こんな心理だったんだなと確認できた気がします。
そんなに予想外のことではありませんでしたが、それが確認されたことの意味はあると思います。

2ちゃんねるの有害性をあらためて思わずにいられません。これがなければ、もっときちんと運用されていれば片山被告をこうまで暴走させなかったのでは?と思います。2ちゃんねるは犯罪の温床であることが改めて確認できました。社会の安寧防衛上も問題で、ネット上の麻薬のようなもので禁止すべきです。2ちゃんねるにどっぷりはまっているものは犯罪予備軍といっていいでしょう。
違法ハーブを吸って交通事故に過失のない人を巻き込むようなものです。違法ハーブの問題は大きく騒がれるのに比して、2ちゃんねるの問題が軽視されているのは認識遅れです。

刑務所は何のためにあるのか?ということも改めて考えさせられました。刑務所は悪事の学校の側面があると巷間言われていますが、我々がよく知る片山被告の口からその実態を知らされると臨場感というか現実感がハンパないです。言われていたことは本当で、しかも昔のことではないのにショックです。さらに、それがマスコミ上で問題にされていないことも二重のショックです。
どうせ犯罪者のことだから─と軽視されているのでしょうか?でもそうだとすると、犯罪者の悪質化と再生産につながりかねません。刑務所の本来の目的の更生の役目が果たせないことになります。

片山被告のような人物はネット上に沢山います。類似犯罪抑止の意味からこの事件の背景やディテールがもっと知られることが大事だと思います。

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