mkz0412

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18th Nov 2017 from TwitLonger

諭す口調とは裏腹に命じる様な響きを含む声が聞こえたのと同時、下穿き越しにぐっと指先が押し付けられた。
「あ、ぁ……ッ!!」
びくんと勝手に身体が跳ねて、閉じた瞼の裏が一瞬真っ白になって──陰茎が何かを吐き出す。
それは一度で収まらず、脈打つのに合わせて何度か続き、下穿きの中にどろりとした液体が溜まった。
「は……っ、ぅ」
頭の芯から足の先までぞくぞくと痺れて堪らない。やり場の無い感覚に耐える為に手足を縮こまらせて、唯一頼れる三日月の身体ににしがみつく。
優しく背を撫でてくれる手付きにさえ背筋が震える上に、下穿きの中が生暖かくて気持ち悪い。
この気持ち悪い感触は知っている。偶に朝起きるとなっているアレだ。
確か夢精と言った、今は当然寝てなど居ないけれど。
自分の意思とは関係無く強ばり痙攣していた身体は一頻り緊張の山を越えたのか、今度は一気に脱力感に襲われて、肩で大きく息をする。
自分の身体なのに一体何が起こって居るのか判らない。
怖い。そんな感情がまともに働かない頭を埋める。
けれど、少しずつ落ち着いて来ると頭の片隅に別の感想が湧いて来て。
「うん、えらいぞ。上手く出せたなぁ。気持ちがよかっただろう?」
かけられた声は笑い混じりだ。褒められた筈なのにまるで頭の中を覗き込んだ様に言い切られ、恥ずかしさで頬も顔も一気に熱くなる。虚勢を張る事も出来ない。
何かを出し切った後の気怠さとふわふわと浮ついて定まらない思考は確かに、気持ちいいとしか言いようが無かった。
「なんで、そんなこと……」
「わかるさ、俺も男の身体だ。原理は同じ、興奮すれば魔羅が勃つ事もあるし、気持ちがよければ吐精もする」
事も無げに続けられた三日月の言葉で混乱する思考がはたと停止する。
ぎしりと鳴りそうな首を動かして三日月を見ると、妙に機嫌の良い笑顔があった。
「……そう、なのか?」
「ああ」
「三日月も、こうなる……のか」
俄かには信じがたい事だ。
同じ本丸で生活しているのだから、三日月が食事する所を目にするのも珍しくない、並んで用を足した経験こそ無いけれど厠で行き会った事もある。
それでも頭のどこかで、三日月は自分とは違うものである様に感じていた。
「まぁ……俺は人の下穿きの中へ出す趣味はないが」
「それはあんたが……っ、ひ!?」
止めてくれと言っても止めなかった所為だ、そう言おうとした矢先、こともあろうに三日月の手が下穿きの中へ潜り込んだ。
突然の無遠慮な侵入に、引き攣った喉で悲鳴を上げる。
「だ、だめだ! 手、汚れる……から、ぁ!!」
「はは、べたべただな」

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